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diary

ロードバイクと受験勉強

 秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる    藤原 敏行 

 この歌は、勅撰和歌集でもある「古今和歌集」に収められています。「秋が来たと 目にははっきりとは見えないけれど、爽やかな風の音で 秋の訪れに はっと気付かされた」という意味です。

 平安時代前期といえば車も電気もエアコンもなく、夜になれば月の明かりと風の音が今とは比べものにならない位に美しく、心地よく感じられたことでしょう。近代文明の恩恵にあやかって、テクノロジーの恩恵に盲目的に追従していくのではなく、時には自転車にのって風を感じてみるのも悪くはないんじゃないでしょうか?

 ロードバイクで出かけると、時には坂道にさしかかります。当たり前ですが、道というものは人生と一緒で山あり谷ありだからです。坂道はつらいです。きつくなればなるほど、長くなればなるほど、ほとんど泣きたくなってきます。

 でも安心してください。坂道は必ずいつかは峠にたどりつきます。今、受験勉強真っ最中の皆さんは、まさに坂の途中です。春の合格目指して一生懸命登りきれば、下りはきっと爽やかな風の音につつまれることでしょう。

QA