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diary

怖いお話しをしましょう ※お化けの話ではありません

前回に続き、私の経験談をお話しします。
今回は、この季節にピッタリなちょっと怖いお話し。
お化けの話ではないのでご安心を。でも、今思い出しても背筋がゾクッとします。

昔、若かりし私も塾に通っていました。
あるテスト前、直前にしかやらないタイプの私(←反面教師にしてください)は、毎日塾に行っては、テスト前で忙しいはずの先生をとっ捕まえて、あれやこれやとたくさん質問をしていました。
それでも、先生は1つ1つていねいに教えてくださいました。
次第に、解ける問題も増えていき、
「わかった!」「できた!」
という感覚が増えていきました。
よっしゃ!完璧や!!もうテスト余裕っしょ!!!
と、謎の自信をつけて当日を迎えました。(←反面教師に…以下略)

結果ですか?
ご像の通りです。大惨敗ですよ(笑)
中3の1学期期末、どえらい大切な試験で。
今思い出しても背筋が凍ります。

当然、泣きながら塾へ。
そして、お決まりになっていた塾長面談。
その面談で、塾長に授かった言葉が今も忘れられません。
それだけでなく、今の私の講師としての軸にもなってくれています。

 君の「わかった」「できた」は、本当の「わかった」「できた」じゃないんだ。
 君の「わかった」「できた」は、世の中では『納得した(だけ)』と言うんだ。
 大人の世界で言う「わかった」「できた」とは質が全く違うんだよ。
 先生と一緒に考えて、手助けしてもらって解けた問題は、君の実力じゃない。先生の実力だ。
 君は、先生の助けなしに「考え方」「解き方・攻め方」「確かめ方」を『再現』できるようにしていたか?
 そうなるまで、繰り返したか?自分の中で反芻(すう)したか?
 他人の説明を聞いて「わかったつもり」「できたつもり」になっていただけじゃないのか?
 まっさらな状態から、「考え方」「解き方・攻め方」「確かめ方」を『自力で再現』できるようになって初めて「わかった」「できた」と言うんだよ。
 私(塾長)も手伝うから、一緒に勉強のやり方を再構築しよう。


厳しい言葉でした。でも、確実に心が変わりました。
その日から、
私は自身の「わかった」「できた」の基準を変えました。
そして無事、志望校に合格することができました。

現在、お預かりしている東海荒尾校でも、「わかった!」「できた!」の言葉がよく飛び交っています。
ありがたいことです。素直にうれしいですし、いっぱい誉めます。
授業後の指導報告でも、講師の先生から
『今日は●●ができるようになりました!』『▲▲をわかってくれました!』
と、嬉しい話をたくさん聞きます。
生徒も先生も、みんな頑張っています。すばらしい。

ただ、生徒にも講師の先生にも、「私の『怖い話』を忘れないでほしい。」とだけ一言。
決して押し付けるつもりはありません。
でも、些細なボタンの掛け違えが悲しい結果を生まないように。
大人たちが、「わかったつもり」「できたつもり」をどれだけ防ぐことができるか。
それが成績アップや安定性につながると信じて、日々の授業を運営しています。

井元厚志先生

この記事を書いた人

井元厚志先生

知多市出身。15年を超えるベテラン講師。専門は英語だが、文・理問わず指導可能。「ご家庭の最強・最良パートナーであれ!」がモットー。大学時代にイギリス留学と現地の小学校で職員をしていた経験あり。伊豆半島をこよなく愛しており、いつか移住する野望を持っている。
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