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中学生の通知表で見逃してはいけない重要なポイント

中学生の通知表は、単なる成績表以上の意味を持っています。高校受験への影響はもちろん、お子さまの成長を把握し、今後の学習方針を決める重要な資料でもあります。今回は、通知表を受け取った際に保護者が注意すべきポイントをご紹介します。

1. 評価の仕組みを理解する

〇観点別評価をチェック
現在の中学校では、各教科が以下の観点で評価されています:

知識・技能:基礎的な知識や技能の習得状況
思考・判断・表現:課題解決に向けた思考力や表現力
主体的に学習に取り組む態度:学習への関心・意欲・態度

単純に点数だけでなく、これらの観点バランスを確認することが重要です。

〇5段階評価の意味

5(非常に優秀):期待を大幅に上回る
4(優秀):期待を上回る
3(普通):期待通り(平均的)
2(やや不十分):期待を下回る
1(不十分):期待を大幅に下回る

2. 高校受験への影響を把握する

〇内申点の重要性
多くの都道府県で、中学1年生から内申点が高校受験に関わります
特に中学3年生の成績は受験に大きく影響するため、早めの対策が必要
推薦入試では内申点がより重視される傾向があります

〇苦手科目の早期発見
評価が低い科目は、放置すると受験に大きな影響を与える可能性があります。早めに対策を講じることが重要です。

3. 学習面での注意点

〇得意・不得意の傾向分析
継続的に評価が高い科目は、さらに伸ばせる可能性があります
評価が下がっている科目は、学習方法の見直しが必要かもしれません
特定の観点で評価が低い場合は、その部分を重点的に改善しましょう

〇学習習慣の見直し
通知表の結果を受けて、以下の点を見直してみましょう:
家庭学習の時間と質
定期テストへの取り組み方
授業態度や提出物の状況

4. 生活面・行動面のチェックポイント

〇特別活動の評価
学級活動、生徒会活動、部活動などの取り組み
リーダーシップや協調性の発揮状況
学校行事への参加態度

〇生活態度の記録
出席状況(遅刻・早退・欠席の回数)
学習態度や提出物の状況
友人関係や学級での様子

5. 担任からのコメントを重視する

〇所見欄の活用
数字では表れない成長や課題が記載されています
家庭では見えない学校での様子を知ることができます
今後の指導方針や家庭での協力点が示されることがあります

〇具体的な改善点の把握
担任からのコメントには、具体的な改善提案が含まれることが多いため、しっかりと読み込むことが大切です。

6. 保護者がとるべき行動

〇冷静な分析と対話
結果に一喜一憂せず、冷静に分析する
お子さまと通知表について建設的な対話を行う
改善点を一緒に考え、具体的な行動計画を立てる

〇必要に応じた追加サポート
学習塾や家庭教師の検討
学校の補習や個別指導の活用
家庭での学習環境の整備

〇学校との連携
気になる点があれば、担任に相談する
三者面談を有効活用する
家庭と学校で一貫した指導方針を確立する

7. 通知表を見る際の心構え

〇長期的な視点を持つ
一回の通知表の結果に過度に反応せず、長期的な成長を見守ることが大切です。継続的な改善と努力が最も重要です。

〇お子さまの努力を認める
結果だけでなく、そこに至るまでの努力や過程を評価し、お子さまの自信につなげましょう。

まとめ

中学生の通知表は、お子さまの学習状況や成長を把握する貴重な資料です。単なる成績表として捉えるのではなく、今後の学習指導や進路選択に活かすツールとして有効活用しましょう。

何より重要なのは、通知表の結果を受けて、お子さまと一緒に今後の目標設定と具体的な改善策を考えることです。保護者の適切なサポートと励ましが、お子さまの学習意欲と成長につながります。

猪股義人先生

この記事を書いた人

猪股義人先生

知多半島出身で学生時代から塾講師を始めて以来、塾業界一筋。「児童・生徒さんや保護者様お一人ひとりに対して全力で向き合う」をモットーに、自分自身も一緒に成長していけるよう妥協せずに最善の道を見つけ出す。どんな些細な悩み事でもかまいません。お気軽にご相談ください。
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