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子どもを叱るのと怒るのとの違い〜効果的な子育てのために〜

子育てをしていると、子どもの行動に対して「叱る」場面と「怒る」場面が出てきます。しかし、この二つには大きな違いがあり、子どもの成長に与える影響も全く異なります。今回は、叱ることと怒ることの違いについて詳しく解説し、効果的な子育てのヒントをお伝えします。

叱ることと怒ることの基本的な違い

叱るとは
叱るとは、子どもの行動や態度を正すために、冷静に理由を説明しながら注意することです。子どもの成長を願う愛情に基づいた行為で、建設的な目的があります。

怒るとは
怒るとは、親自身の感情が先行し、イライラや不満を子どもにぶつけることです。多くの場合、感情的で一時的な反応であり、子どもの成長よりも親のストレス発散が目的になってしまいます。

具体的な違いを比較してみよう

感情のコントロール
叱る場合
– 冷静で理性的な状態を保つ
– 感情をコントロールしながら話す
– 子どもと同じ目線で向き合う

怒る場合
– 感情的になり、声を荒げる
– イライラが先行し、理性を失う
– 子どもを見下すような態度になる

伝える内容
叱る場合
– 何がいけないのかを具体的に説明
– なぜそれがダメなのかを理由付きで伝える
– 次にどうすればよいかを提案する

怒る場合
– 感情的な言葉や否定的な表現が多い
– 「なんで」「いつも」などの責める言葉
– 建設的な解決策がない

目的と効果
叱る場合
– 子どもの成長と学習が目的
– 子どもが自分で考える力を育てる
– 親子の信頼関係を深める

怒る場合
– 親のストレス発散が目的
– 子どもの自己肯定感を下げる
– 親子関係にひびが入る可能性

効果的な叱り方のコツ

1. タイミングを大切にする
子どもが落ち着いているときに話しかけ、お互いに冷静な状態で向き合いましょう。感情的になっているときは、一度時間を置くことも大切です。

2. 具体的で分かりやすい言葉を使う
「ダメ」「いけない」だけでなく、「○○すると××になるから、△△しようね」というように、理由と代替案を示しましょう。

3. 行動を叱り、人格は否定しない
「片付けができていないね」(行動)と「あなたはだらしない子ね」(人格)では、子どもへの影響が全く違います。

4. 短時間で要点を伝える
長時間の説教は逆効果です。要点を絞って、子どもが理解できる時間内で伝えましょう。

怒りそうになったときの対処法

深呼吸をする
感情的になりそうになったら、まず深呼吸をして心を落ち着かせましょう。

一旦その場を離れる
「少し時間をおいてから話そうね」と言って、お互いに冷静になる時間を作ります。

自分の感情を客観視する
「なぜイライラしているのか」「本当に子どものためなのか」を自問してみましょう。

年齢別のアプローチ

幼児期(2-5歳)
シンプルで分かりやすい言葉を使い、視覚的な説明も交えながら伝えましょう。

学童期(6-12歳)
理由をしっかり説明し、子ども自身に考えさせる時間を作りましょう。

思春期(13歳以上)
対話を重視し、子どもの意見も聞きながら一緒に解決策を考えましょう。

まとめ

子どもを叱ることと怒ることの違いを理解し、適切に実践することで、子どもの健全な成長を支援できます。完璧な親である必要はありませんが、常に子どもの成長を願う気持ちを大切にし、建設的なコミュニケーションを心がけましょう。

時には感情的になってしまうこともありますが、その後にフォローし、子どもと向き合う姿勢を見せることが大切です。親子で一緒に成長していく気持ちを持って、日々の子育てを楽しんでいきましょう。

猪股義人先生

この記事を書いた人

猪股義人先生

知多半島出身で学生時代から塾講師を始めて以来、塾業界一筋。「児童・生徒さんや保護者様お一人ひとりに対して全力で向き合う」をモットーに、自分自身も一緒に成長していけるよう妥協せずに最善の道を見つけ出す。どんな些細な悩み事でもかまいません。お気軽にご相談ください。
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