2025.07.22
高校生が学習習慣を無理なく継続する7つの方法
高校生活は勉強、部活、友人関係、将来への不安など、様々なことに追われる忙しい時期です。「毎日勉強しなきゃ」と思いながらも、なかなか習慣として定着させるのは難しいもの。今回は、無理をせずに学習習慣を身につけ、継続していくための実践的な方法をご紹介します。
1. 小さく始めて徐々に広げる「スモールステップ法」
いきなり毎日3時間勉強しようとするのは挫折の元です。まずは「毎日10分だけ」から始めましょう。
具体例:
- 1週目:毎日10分の英単語暗記
- 2週目:10分の英単語+10分の数学問題
- 3週目:さらに10分の復習時間をプラス
この方法なら、勉強への心理的ハードルが低く、「今日もできた!」という達成感を毎日味わえます。小さな成功の積み重ねが、やがて大きな習慣へと発展していきます。
2. 時間よりも「タイミング」を重視する
「いつ勉強するか」を決めることは、「どのくらい勉強するか」よりも重要です。既存の習慣に勉強をくっつける「習慣スタッキング」を活用しましょう。
おすすめのタイミング:
- 朝起きてすぐの15分間(頭がすっきりしている)
- 夕食前の30分間(お腹が空いて集中しやすい)
- お風呂上がりの20分間(リラックスしていて記憶に残りやすい)
- 寝る前の10分間(暗記ものに最適)
一日のうち最も集中しやすい時間を見つけて、その時間を「勉強タイム」として確保しましょう。
3. 環境を味方につける
勉強しやすい環境を整えることで、自然と机に向かいたくなる状況を作り出せます。
環境づくりのポイント:
- 勉強専用スペースの確保:できるだけ他のことをしない場所を作る
- 必要な物だけを手の届く範囲に置く:教材、筆記用具、辞書など
- 誘惑物を遠ざける:スマホは別の部屋に置く、ゲームは見えない場所に収納
- 適度な明るさと静かさ:集中できる照明と音環境を整える
4. 「完璧」を求めず、継続を最優先にする
「今日は疲れているから明日まとめてやろう」「テスト期間だから普段の勉強は中断しよう」このような考えは習慣形成の大敵です。
継続のコツ:
- 調子が悪い日は量を減らしても構わない
- 5分だけでも机に向かえば「今日も勉強した」とカウントする
- 1日サボってしまっても自分を責めず、翌日から再開する
- 週単位で考え、7日のうち5日できれば上出来と考える
量よりも頻度を重視することで、学習を日常生活の一部として定着させることができます。
5. 学習記録で成長を「見える化」する
人は進歩が目に見えると続けたくなるものです。シンプルな方法で学習の記録を残しましょう。
記録方法の例:
- カレンダーに○×をつける:勉強した日は○、しなかった日は×
- 学習時間を記録する:スマホのストップウォッチ機能を活用
- 達成度を数値化する:「今日は英単語20個覚えた」「数学の問題集10ページ進んだ」
- 週ごとに振り返りを書く:うまくいったこと、改善点を短くメモ
記録を見返すことで、自分の頑張りを客観視でき、モチベーション維持につながります。
6. 仲間や家族を巻き込む
一人で頑張り続けるのは大変です。周りの人に協力してもらいましょう。
サポート体制の作り方:
- 友人と勉強時間を報告し合う:LINEで「今から勉強開始!」と送り合う
- 家族に宣言する:「毎日夜9時から勉強する」と伝えて協力をお願いする
- 勉強仲間を見つける:図書館で一緒に勉強する友人を作る
- オンライン学習グループに参加:SNSで同じ目標を持つ仲間とつながる
他の人の存在は、サボりたい気持ちを抑制し、継続へのモチベーションを高めてくれます。
7. 自分へのご褒美システムを作る
努力した自分をきちんと労い、次への活力を生み出しましょう。
ご褒美の例:
- 短期的なご褒美:1週間続けたら好きなお菓子を買う
- 中期的なご褒美:1ヶ月続けたら映画を見に行く
- 長期的なご褒美:3ヶ月続けたら欲しかった本や文房具を購入
- 日々の小さなご褒美:勉強後は好きな音楽を聞く時間を作る
ご褒美は勉強のモチベーション維持だけでなく、頑張った自分を認めて自己肯定感を高める効果もあります。
まとめ:継続こそが最大の成果
学習習慣の定着に特別な才能は必要ありません。必要なのは、小さな一歩を毎日積み重ねる継続力です。完璧を目指さず、今日できることから始めてみてください。
習慣が身につくまでには一般的に21日から66日かかると言われています。最初の1ヶ月は特に意識的に取り組み、2ヶ月目以降は自然と体が動くようになっているはずです。
皆さんの学習習慣づくりがうまくいくよう応援しています。小さな変化が、やがて大きな成長へとつながっていくことを信じて、今日から始めてみませんか?
この記事が参考になったら、ぜひ実践して感想をコメントで教えてくださいね!

この記事を書いた人
猪股義人先生
知多半島出身で学生時代から塾講師を始めて以来、塾業界一筋。「児童・生徒さんや保護者様お一人ひとりに対して全力で向き合う」をモットーに、自分自身も一緒に成長していけるよう妥協せずに最善の道を見つけ出す。どんな些細な悩み事でもかまいません。お気軽にご相談ください。
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