2025.07.31
小学2年生で身につけるべき国語と算数の力
小学2年生は、基礎学力の土台を固める重要な時期です。この学年で確実に身につけておきたい国語と算数の力について、具体的にご紹介します。
国語で身につけるべき力
漢字・文字の力
小学2年生では、新たに160字の漢字を学習します。1年生で学んだ80字と合わせて、合計240字の漢字を正しく読み書きできることが目標です。
重要なポイント
- 漢字の成り立ちや意味を理解しながら覚える
- 正しい筆順で書けるようになる
- 熟語として使えるようになる
ひらがな・カタカナについては、すべて正確に読み書きできることはもちろん、文章の中で適切に使い分けることが求められます。
読解力
2年生では、より長い文章を読んで内容を理解する力が必要です。
身につけたい読解力
- 物語文では、登場人物の気持ちや場面の様子を読み取る
- 説明文では、大事な内容や順序を理解する
- 文章の要点をつかんで、簡潔にまとめる
- 自分の考えや感想を持ちながら読む
表現力
自分の思いや考えを相手に分かりやすく伝える力を育てます。
表現力を高めるために
- 日記や作文で、体験したことや感じたことを文章で表現する
- 順序立てて話すことができる
- 相手の話をしっかり聞いて、適切に反応する
- 敬語の基本的な使い方を身につける
算数で身につけるべき力
数と計算
2年生の算数では、計算の基礎をしっかりと固めることが最重要です。
数の理解
- 1000までの数の読み方、書き方、大小関係
- 10の束で数をとらえる考え方
- 偶数・奇数の概念
たし算・ひき算
- 2桁の筆算が確実にできる
- 繰り上がり、繰り下がりの計算が正確にできる
- 100までの簡単な暗算ができる
かけ算
- 九九を正確に覚える(2年生後半から)
- かけ算の意味を理解する
- 日常生活の場面でかけ算を使って考えられる
図形・測定
身の回りの形や量について理解を深めます。
図形の力
- 三角形、四角形、円などの基本的な図形の特徴を知る
- 直角の概念を理解する
- 図形を組み合わせたり分けたりして考える
測定の力
- 長さ(cm、mm)を正しく測り、計算できる
- 時刻と時間の違いを理解し、時計が読める
- 身の回りのものの長さや重さを見積もることができる
思考力・表現力
算数的な見方・考え方を身につけます。
論理的思考
- 問題文を正しく読み取り、何を求めるかを理解する
- 図や表を使って考えを整理する
- 自分の考えを筋道立てて説明する
- 答えが合っているかを確かめる習慣をつける
家庭でできるサポート
国語のサポート
- 毎日少しずつでも読書の時間を作る
- 子どもの話をしっかりと聞き、会話を大切にする
- 日記や簡単な作文を書く機会を作る
- 漢字は意味とセットで覚えられるよう工夫する
算数のサポート
- 九九は歌やリズムで楽しく覚える
- 買い物などで数を使う体験をさせる
- 時計を見る習慣をつけさせる
- 間違いを恐れずに挑戦する気持ちを大切にする
まとめ
小学2年生で身につける力は、その後の学習の基盤となる重要なものばかりです。一人ひとりのペースを大切にしながら、着実に力を積み重ねていくことが大切です。
家庭と学校が連携して、子どもたちの「できた!」「分かった!」という喜びを大切にしながら学習を進めていきましょう。無理をせず、楽しみながら学ぶことで、確かな学力と学習への意欲を育てることができます。
特に重要なのは、基礎・基本の定着です。漢字の読み書き、計算力、文章を読んで理解する力など、毎日の積み重ねが大きな力となります。子どもたちの成長を温かく見守りながら、適切なサポートを続けていくことが何より大切です。

この記事を書いた人
猪股義人先生
知多半島出身で学生時代から塾講師を始めて以来、塾業界一筋。「児童・生徒さんや保護者様お一人ひとりに対して全力で向き合う」をモットーに、自分自身も一緒に成長していけるよう妥協せずに最善の道を見つけ出す。どんな些細な悩み事でもかまいません。お気軽にご相談ください。
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