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小学4年生で身につけるべき国語・算数の力

小学4年生は、基礎的な学習から応用的な思考力への転換点となる重要な学年です。この時期にしっかりと身につけておきたい国語と算数の力について詳しく解説します。

国語で身につけるべき力

1. 読解力の向上

物語文の読解

  • 登場人物の心情や性格を読み取る力
  • 場面の様子や情景を想像する力
  • あらすじを正確に把握し、要点をまとめる力

説明文の読解

  • 筆者の主張や意見を正確に理解する力
  • 事実と意見を区別して読む力
  • 段落の構成や文章の流れを把握する力

2. 語彙力の充実

  • 学年相応の漢字(約200字)の読み書き
  • 熟語や慣用句、ことわざの理解
  • 文脈から言葉の意味を推測する力
  • 同音異義語や同訓異字の使い分け

3. 表現力の発達

話す・聞く力

  • 相手や場面に応じた適切な言葉遣い
  • 筋道を立てて話す力
  • 相手の話を最後まで聞き、要点を理解する力

書く力

  • 目的に応じた文章構成ができる
  • 感想や意見を根拠を示して書く力
  • 敬語の基本的な使い方

4. 言語の規則性への理解

  • 主語と述語の関係の理解
  • 修飾語と被修飾語の関係
  • 文の種類(平叙文、疑問文、感嘆文、命令文)の区別

算数で身につけるべき力

1. 数の概念の拡張

大きな数

  • 億、兆の位までの数の読み書き
  • 数の大小比較と順序
  • 概数と四捨五入の考え方

小数

  • 小数第二位までの小数の意味理解
  • 小数の大小比較
  • 小数の加法・減法の計算

2. 計算力の定着

整数の計算

  • 2桁×2桁、3桁×2桁のかけ算
  • 2桁÷2桁、3桁÷2桁のわり算
  • 四則混合計算における計算順序の理解

分数の基礎

  • 分数の意味と表し方
  • 真分数、仮分数、帯分数の理解
  • 同分母分数の加法・減法

3. 図形の理解

平面図形

  • 正方形、長方形、ひし形、平行四辺形の性質
  • 台形の理解
  • 図形の対称性(線対称)

立体図形

  • 直方体、立方体の性質
  • 見取図と展開図の理解

4. 測定と変化

面積

  • 正方形、長方形の面積の求め方
  • 面積の単位(㎠、㎡、a、ha、㎢)の理解

角度

  • 角度の概念と分度器の使い方
  • 直角、鋭角、鈍角の区別

5. データの活用

  • 棒グラフ、折れ線グラフの読み取りと作成
  • 二つの量の変化の関係を表で整理する力
  • 平均の意味と求め方

この時期に大切にしたいポイント

1. 思考過程を大切にする

答えだけでなく、「なぜそう考えたのか」「どのような方法で解いたのか」を言葉で説明できる力を育てることが重要です。

2. 基礎の確実な定着

高学年での学習は4年生の内容が土台となります。特に漢字の読み書き、基本的な計算力は毎日の積み重ねで確実に身につけましょう。

3. 読書習慣の形成

様々なジャンルの本に触れることで、語彙力や読解力、想像力が豊かになります。1日15分でも継続的な読書時間を確保しましょう。

4. 生活との関連を意識する

算数で学んだ内容を日常生活の中で活用する場面を意識的に作ることで、学習内容がより身近で実用的なものとして理解できます。

まとめ

小学4年生は、低学年で身につけた基礎的な力をもとに、より高度な思考力や表現力を育てる重要な時期です。無理をせず、一つひとつの学習内容を丁寧に積み重ねていくことで、確実な学力の向上につながります。

子どもたちの「なぜ?」「どうして?」という疑問を大切にし、一緒に考え、発見する喜びを共有していきましょう。

猪股義人先生

この記事を書いた人

猪股義人先生

知多半島出身で学生時代から塾講師を始めて以来、塾業界一筋。「児童・生徒さんや保護者様お一人ひとりに対して全力で向き合う」をモットーに、自分自身も一緒に成長していけるよう妥協せずに最善の道を見つけ出す。どんな些細な悩み事でもかまいません。お気軽にご相談ください。
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