2025.08.05
小学5年生で身につけるべき国語と算数の力
小学5年生で身につけるべき国語と算数の力
小学5年生は、基礎学力が固まり、より高度な学習へと進む重要な転換点です。この時期に身につけるべき国語と算数の力について、具体的にご紹介します。
国語で身につけるべき力
読解力の深化
5年生では、物語文や説明文をただ読むだけでなく、深く理解する力が求められます。
- 登場人物の心情変化を読み取る:主人公の気持ちがどのように変わっていくか、その理由も含めて理解する
- 筆者の意図や主張を把握する:説明文では、筆者が何を伝えたいのかを正確に読み取る
- 文章の構成を理解する:序論・本論・結論の流れや、段落同士のつながりを意識して読む
語彙力の拡充
抽象的な概念や専門用語も増えてくる時期です。
- 慣用句・ことわざの理解:日常会話や文章でよく使われる表現を覚える
- 同音異義語・同訓異字:「期待」と「規制」など、音は同じでも意味が違う言葉を正しく使い分ける
- 敬語の基本:丁寧語、尊敬語、謙譲語の違いを理解し、適切に使える
表現力の向上
自分の考えを相手に分かりやすく伝える力が重要になります。
- 文章構成力:起承転結を意識した作文が書ける
- 根拠を示す力:自分の意見に対して、なぜそう思うのか理由を明確に述べる
- 適切な語句選択:場面や相手に応じて、ふさわしい言葉を選んで使える
算数で身につけるべき力
小数・分数の完全理解
5年生の算数の核となる分野です。
- 小数の四則演算:小数点の位置に注意しながら、正確に計算できる
- 分数の通分・約分:異なる分母の分数を統一し、簡単な形に直せる
- 小数と分数の関係:0.5 = 1/2 など、相互の変換ができる
割合・百分率の概念
日常生活でも頻繁に使う重要な概念です。
- 割合の意味理解:「もとにする量」「比べる量」「割合」の関係を理解する
- 百分率の計算:パーセントでの表現と計算ができる
- 実生活での応用:消費税や割引の計算など、身近な場面で活用できる
図形の性質と面積
空間認識能力と論理的思考力を養います。
- 多角形の性質:三角形、四角形の内角の和や特徴を理解する
- 面積の求め方:三角形、平行四辺形、台形の面積公式を覚え、応用できる
- 体積の概念:立方体や直方体の体積を求められる
比例・反比例の基礎
中学数学への橋渡しとなる重要な概念です。
- 比例関係の理解:一方が2倍になると、もう一方も2倍になる関係を理解する
- グラフの読み取り:比例のグラフが直線になることを理解し、グラフから情報を読み取れる
- 日常生活での発見:身の回りの比例関係を見つけられる
学習のポイント
国語学習のコツ
音読を継続する:正しい発音とリズムで読むことで、文章理解が深まります。毎日10分程度の音読習慣をつけましょう。
読書の幅を広げる:物語だけでなく、伝記や科学の本など、様々なジャンルの本に触れることで語彙力と知識が豊かになります。
日記や作文を書く:自分の体験や感想を文章にする習慣をつけることで、表現力が自然と身につきます。
算数学習のコツ
基本計算の反復練習:小数や分数の計算は、繰り返し練習することで確実に身につきます。毎日少しずつでも継続しましょう。
図や表を活用する:割合や比例の問題では、図表を使って視覚的に理解することが大切です。
身近な例で考える:算数の概念を日常生活の場面に当てはめて考えると、理解が深まり記憶にも残りやすくなります。
まとめ
小学5年生は、基礎から応用へと学習が発展する重要な時期です。国語では深い読解力と豊かな表現力を、算数では抽象的な概念を具体的に理解する力を身につけることが大切です。
焦らず一歩ずつ、お子さんのペースに合わせて学習を進めていけば、必ず力がついてきます。分からないところがあっても諦めずに、繰り返し取り組むことで確実な学力が身についていくでしょう。
保護者の皆さんも、お子さんの頑張りを認め、励ましながら学習をサポートしていただければと思います。

この記事を書いた人
猪股義人先生
知多半島出身で学生時代から塾講師を始めて以来、塾業界一筋。「児童・生徒さんや保護者様お一人ひとりに対して全力で向き合う」をモットーに、自分自身も一緒に成長していけるよう妥協せずに最善の道を見つけ出す。どんな些細な悩み事でもかまいません。お気軽にご相談ください。
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