こんにちは。Good東浦駅前校の岩井です。
今回は保護者の方向けの内容となっています。
皆さんはピグマリオン効果というものをご存じでしょうか?
「子どもは、先生や親の期待に応えて成長する」そんな心理学の原理を、ピグマリオン効果といいます。
1960年代にアメリカの心理学者ローゼンタールが行った実験で、「この子たちは将来伸びる子です」と教師に伝えた生徒たちは、実際に成績が大きく伸びたという結果が出ました。
実は「期待」という目に見えない力が、子どもの行動や自信を変えていくのです。
私たちも日々の授業の中で感じます。
同じ問題でも、「できるはず!」と声をかけると、生徒の表情が変わり、解くスピードや集中力がぐっと上がることがあります。
逆に、「これは難しいよ」と言ってしまうと、まだ手をつける前からあきらめムードに入ってしまう…。
つまり、周りの言葉が子どもの自己評価を作ってしまうんです。
ピグマリオン効果の本質は、ただ「褒める」ことではありません。「あなたならきっとできる」と信じ続ける姿勢にあります。
結果がすぐに出なくても、焦らず、待つこと。その“期待と信頼”が、子ども自身の「やってみよう」という意欲を生みます。
私たちは、一人ひとりの「可能性」に焦点を当てています。
点数や順位だけで判断するのではなく、「昨日よりも一歩前に進めたかどうか」を見逃さず、声をかける。
そんな日々の積み重ねが、やがて大きな自信となり、子どもたちの成績アップ・志望校合格につながっていきます。
ピグマリオン効果は特別なテクニックではなく、「信じて、期待する」ことの大切さを思い出させてくれる考え方です。
お子さまが壁にぶつかったときこそ、「大丈夫、あなたならできる」と伝えてあげてください。
私も3人の子どもを持つ親として、どうしても「できなかったところに目がいってしまう」気持ちは、とてもよくわかります。
そんな時は、このことを思い出し、「期待しているよ」と声を掛けたいと思います。