2025.12.12
頑張らないほうが経済が回る?part2
前回の続きで、もう一つネットニュースを紹介します。
日本人が外国の旅行会社でバス旅行をしていたところ、混雑やお客の都合で目的地に時間通りに着けなくなってしまったそうで。
そうしたらバスの運転手は、「自分の勤務時間はここまでだから、あとはタクシーなりヒッチハイクなり徒歩なり好きなように現地に行ってくれ」と言ったそう。
日本だったらありえませんが、ネットニュースはこの出来事を肯定する形で紹介していました。
バスの時間が長引いてもバスの追加料金は発生しない。運転手の給料も(残業代はつくかもしれないが)増えるわけではない。バス会社は運転手の人件費や追加のガソリン代で損をする。なのでバスが運行をやめたのは正しい。そこからタクシーを使うお客が一人でもいれば、タクシー会社に料金を払うことになる。
この場合では、バスの運転手が頑張らなかったことでバス会社は損をせず、タクシー会社に料金を払う人が出てきた。
つまり、経済が回った。
ちなみに文句を言うお客はいなかったそうです。(自分の好きな方法で現地へ向かうのも旅行の一つとポジティブに捉える人が多いのでしょうかね?それとも他人を長時間働かせることに罪悪感を感じるとか?自分がしたくないことは他人にもさせないとか?)
そういう考え方があったとは、と感心しました。お客様にも会社にもサービスしてしまう日本人には思いつけなさそうな考え方ですね。
だから過労死なんていう不名誉な日本語が通じるようになってしまうんですね。
この記事を書いた人
三輪匠先生
愛知県名古屋市で学生時代を過ごし、現在は半田市在住の生粋の愛知県民。外の世界を知らない蛙の為、標準語と名古屋弁の区別がついていない。
中学受験部の講師として私立中学を受験する生徒たちのため尽力した経験も持ち、現在は小中部で多くの中学生を志望校に導いている。徹底的に生徒に寄り添う性分のため、集団授業担当だが、個別に生徒ごとの弱点や勉強法に口を出したくなるタイプ。2021年夏から本格的な筋トレを始め、2022年春に腹筋が見え始める。
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