2025.05.27
成岩…なんで「ならわ」?
みなさんこんにちは!
Good成岩校の田中です。
今日は少し、私の趣味のお話しをw
実は、私、日本のルーツというか、古代史とか、
そういうのを考えるのが好きでして、
そのつながりで神社や古墳、変わった地形なんかを
訪れることをライフワークにしています。
例えば、私は、生まれも育ちも半田の成岩なんですが、
この地域の氏神様は、毎年春に例大祭が行われる
「成岩神社」なわけです。
そこでふと疑問が湧いたわけです。
少し西に行くと近くに「成石神社」があり、
北に行くとミツカンのところに「業葉(なりは)神社」があります。
あまりにも名前が似てません?
ならわ…なるいし…なりは…
半田市史によると「成岩」の地名は
「川の流れが大きな石にあたってゴーゴーとなっていたことに由来」とあります。。。
うーーーーん…
納得いかず…本当かなぁ…
かつて、弥生~古墳時代にかけて、製鉄技術が輸入された頃、
鉄鉱山からの鉄鉱石の採掘は難しいとされてきました。
そこで、効率の良い鉄成分の採取方法として、
褐鉄鉱を採取して還元することで製鉄するという技術が用いられます。
褐鉄鉱は川辺に生い茂る葦の根っこに鉄バクテリアが付着、
水中、土中の鉄を集めて塊にしていきます。
やがて葦が枯れ、根っこの部分には中空になった褐鉄鉱は
鉄製品を作るための原料となり、豊橋市では「高師小僧」と呼ばれて
天然記念物にも指定されています。
一般的には中空になった褐鉄鉱は中に入った破片がカラカラと鳴ることから
「鳴石」と書いて「なりわ」と言われるんです。
製鉄の技術は地域の発展に大きく寄与しています。
半田運動公園には大池古窯という平安時代の窯の遺跡がのこっています。
また、日本六古窯の中で最古の常滑焼は鉄分の多い赤褐色をしています。
もしかしたら、「成岩」という地域は
そういった「鳴石」がよく採れたことで発展したのではないかと
私はひそかに考えて夜な夜なワクワクしていますw
勉強して知識を得るということは、
覚えることが目的ではありません。
知識同士を結び付け、考えて発展させていくことに意味があると思います。
みなさんも、今やっている勉強が、
いつどのように役に立つか分かりません。
知識の蓄積は有益無害!
ひとつでも多くの知識を身につけましょう!

この記事を書いた人
田中俊晃先生
成岩小、成岩中を卒業し、地元半田から次世代を育成することで故郷に恩返しをしたいと考え指導にあたる。気さくで話しかけやすい雰囲気・教室づくりで、生徒・保護者からの相談や質問が絶えない。成績アップの向こう側にある人間力の育成をモットーに生徒に寄り添う。デザイナー兼イラストレーターの経験を持ち、Good・EISUの広報を担当。好きなアーティストはミュシャやクリムトなど。
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