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今回のワールドカップからベスト32になりました!

 2026年6月11日に開幕したFIFAワールドカップ2026が、いよいよ本格的に熱を帯びてきた。アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国による史上初の共同開催というだけでも歴史的だが、今大会はそれ以上に大きな変化を伴っている。出場国がこれまでの32カ国から一気に48カ国へと拡大されたのだ。そして6月28日、全72試合にわたるグループステージがすべて終了し、決勝トーナメントに駒を進める32カ国がようやく出揃った。

正直なところ、最初にこのフォーマット変更を聞いたときは少し戸惑った。これまで慣れ親しんできた「ベスト16」ではなく、今大会からは「ラウンド32」という決勝トーナメント1回戦が新設されている。仕組みはこうだ。12組に分かれたグループステージで、各組の1位と2位、合わせて24カ国はこれまで通り自動的に勝ち上がる。ただし今回はそれだけでは終わらない。各組3位に終わった12カ国の中から、成績上位8カ国にもチャンスが残されているのだ。得失点差や得点数などを基準に順位付けが行われ、その組み合わせは実に495通り。グループステージの最終節が終わるまで、誰が3位通過の8枠に滑り込むのか分からないというスリルも生まれた。

蓋を開けてみれば、この新ルールがさっそく大会を面白くしている。強豪と目されていたウルグアイはまさかのグループステージ敗退。その一方で、ワールドカップ初出場となったカーボベルデは、スペインやウルグアイという格上を相手に食らいつき、グループ2位で堂々と決勝トーナメント進出を決めてしまった。小国の快進撃というのは、やはりワールドカップの醍醐味だとあらためて感じさせられる。ベルギー、スペイン、フランスといった常連組は順当にグループを首位で通過したが、ドイツはエクアドルに終盤で逆転を許し、辛くも得失点差で首位を守るという冷や冷やする展開もあった。皮肉なことに、そのドイツを苦しめたエクアドルも3位通過組の好成績組に入り込み、めでたく決勝トーナメントに駒を進めている。開催国であるアメリカ、メキシコ、カナダも三者三様にグループステージを突破した。アメリカはトルコに競り負ける黒星を喫しながらも首位通過、メキシコとカナダはそれぞれ2位で勝ち上がっている。

そして日本代表である。オランダとの引き分けに始まり、チュニジア相手には快勝、最後はスウェーデンと引き分けて、グループ2位で3大会連続の決勝トーナメント進出を果たした。相手はブラジル。ネイマールやヴィニシウス・ジュニオールを擁する、5度の優勝を誇るあの王国だ。これまでの対戦成績は1勝2分11敗と厳しい数字が並ぶが、去年の親善試合では2点のビハインドから後半に3ゴールを叩き込み、歴史的な勝利を収めている。冨安健洋や佐野海舟のコメントからも、簡単な試合にはならないという覚悟がにじみ出ていた。今度はワールドカップの舞台で、あの記憶を再現できるかどうか。

もうひとつ見逃せないのが、リオネル・メッシ率いるアルゼンチンの初戦だ。グループステージだけで6得点と絶好調のメッシだが、対戦相手は初出場ながらここまで勝ち上がってきたカーボベルデ。実力差だけを見れば当然アルゼンチンが優勢だが、スペインやウルグアイを苦しめてきたあの粘り強さを思えば、一筋縄ではいかないかもしれない。

ほかにも、アメリカ対ボスニア・ヘルツェゴビナ、メキシコ対エクアドル、カナダ対南アフリカといったカードが決勝トーナメント1回戦に並ぶ。強豪と初出場・久々出場の国が入り乱れる組み合わせが多いのも、48カ国体制になった今大会らしいところだと思う。

48カ国、104試合、そして新設のラウンド32。これまでのワールドカップとは明らかに違う顔つきの大会になっている。3位通過という新ルールのおかげで、格下の国にもチャンスが広がり、番狂わせが起きやすい空気が漂っているのも事実だ。決勝は7月19日。そこまでは一発勝負のノックアウトステージが続く。日本代表の初戦はもちろん、そのほかのカードの結果からも、しばらく目が離せない日々になりそうだ。

猪股義人先生

この記事を書いた人

猪股義人先生

知多半島出身で学生時代から塾講師を始めて以来、塾業界一筋。「児童・生徒さんや保護者様お一人ひとりに対して全力で向き合う」をモットーに、自分自身も一緒に成長していけるよう妥協せずに最善の道を見つけ出す。どんな些細な悩み事でもかまいません。お気軽にご相談ください。
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